「GPSデータの共有(Livelox)の使い方」の版間の差分

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レース終了後、選手のGPSデータを集積して共有・比較ができる「[https://www.livelox.com/Viewer/Japan-Orienteering-Championships-2022-Long-Distance/M21E?classId=537256 Livelox]」というサービスがあります。全日本大会で使用したその設定メモを共有します
レース終了後、選手のGPSデータを集積して共有・比較ができる「[https://www.livelox.com/Viewer/Japan-Orienteering-Championships-2022-Long-Distance/M21E?classId=537256 Livelox]」というサービスがあります。全日本大会で使用したその設定メモを共有します


==OCADデータの準備==
==Liveloxを利用するかどうか判断する==
* そこそこの解像度で地図がウェブ上に公開されることに問題ないか?
* コース地図が公開されることによる大会での紙地図の売上への影響は?
などを考慮して、利用の可否や公開するタイミングを判断する。
 
==OCADデータを準備する==
(複数日大会の場合、以下の作業は各日のコースそれぞれで行う。)
* 全クラスが含まれるコース設定用のOCADファイルを用意する。
* 全クラスが含まれるコース設定用のOCADファイルを用意する。
* 下絵地図は、ワールドファイル付きで画像化したものを読み込んでおく。
* 下絵地図は、ワールドファイル付きで画像化したものを読み込んでおく。
* 下絵地図の画像からは、連絡先電話番号などの個人情報は消しておく。
* 下絵地図の画像からは、連絡先電話番号などの公開すべきではない情報は消しておく。(Liveloxで公開した地図は自動的にWorld of O Mapのサイトに掲載され、ツイートされる)
* 複数日大会で地図のエリアが重なる場合は共通の下絵地図を使うこともできるが、1日目終了後に地図を公開しても2日目以降の競技成立に影響がないか注意が必要。


==Liveloxへのアップロード==
==Liveloxへ地図とコースをアップロードする==
*Liveloxのアカウントを作成しておく。個人のアカウントで問題ない。有料サブスクリプションに登録する必要はない。
* Liveloxのアカウントを作成しておく。
* 個人のアカウントで問題ない。(個人アカウントでも、大会ごとに主催者名を設定できる)
* 有料サブスクリプションに登録する必要はない。
*準備したコース設定ファイルをOCADで開き、「コース設定」>「Upload to Livelox...」からアップロードする。
*準備したコース設定ファイルをOCADで開き、「コース設定」>「Upload to Livelox...」からアップロードする。
https://www.ocad.com/wiki/ocad/en/index.php?title=Upload_to_Livelox
https://www.ocad.com/wiki/ocad/en/index.php?title=Upload_to_Livelox
*初回アップロード時はLiveloxアカウントでの認証が必要。
*初回アップロード時はLiveloxアカウントでの認証が必要。
*地図解像度の指定は「中解像度」がよさそう。(低解像度だとやや荒い、高解像度だと詳細過ぎる。)
* 適切な地図解像度を選択する。(中解像度がよさそう。低解像度だとやや荒い、高解像度だと詳細過ぎる。)
*イベントを作成するかどうかのオプションは「Create new event」の指定でよい。
* イベントを作成するかどうかのオプションは「Create new event」の指定でよい。
*「アップロード」ボタンを実行する前に「チェック」ボタンを押して、地図の選択範囲が正しいか確認すること。
* 「アップロード」ボタンを実行する前に「チェック」ボタンを押して、表示される地図の範囲が正しいか確認すること。地図の全範囲が表示されない場合は、地図の範囲選択が狭く設定されている可能性がある。


==Liveloxのイベント設定==
==Liveloxでイベント設定を編集する==
===General information===
===General information===
* Time zoneを必ず「Asia/Tokyo」に設定する。
* Time zoneを必ず「Asia/Tokyo」に設定する。
* Start timeはトップスタートよりも早い時刻に、End timeはフィニッシュ閉鎖より遅い時刻に設定する。
* Start timeはトップスタートよりも早い時刻に、End timeはフィニッシュ閉鎖より遅い時刻に設定する。
* 組織は「Japan Orienteering Association」などを入力する。
* 組織は「Japan Orienteering Association」などを入力する。
* 公開を開始するまでは、安全のために Searchability (Show the event in the event list) のチェックを外しておく。
* 公開を開始するまでは、安全のために Searchability (Show the event in the event list) のチェックを外しておくことを強く推奨。


===Access restrictions===
===Access restrictions===
* 公開を開始するまでは、安全のために User restrictions でパスワードを設定しておく。
* 公開を開始するまでは、安全のために User restrictions でパスワードを設定しておくことを強く推奨。
* 公開を開始するまでは、安全のために Time restrictions に大会翌日以降の日時を設定しておく。
* 公開を開始するまでは、安全のために Time restrictions に大会翌日以降の日時を設定しておくことを強く推奨。


===Classes===
===Classes===
* 分かりやすい順序に並び替える。(選手権クラスを最初に、オープンクラスを最後に、等)
* 分かりやすい順序にクラスを並び替える。(選手権クラスを最初に、オープンクラスを最後に、それ以外は年齢順に、など)
* 1つのクラスに複数のコースがある場合(バタフライループがある場合など)は、Allow multiple courses per class をチェックして、複数のコースをクラスに対応付けておく。
* 1つのクラスに複数のコースがある場合(バタフライループがある場合など)は、Allow multiple courses per class をチェックして、複数のコースをクラスに対応付けておく。
*※ 競技終了後に速やかに公開できるように、上記のここまでの作業は大会前日までに事前にやっておいた方がよい。間違ってコースが事前に公開されないように十分に注意すること。手順に慣れていない場合は、事前に作業はせずに、すべての作業を大会終了後に行えば、間違ってコースが公開される心配はない。
*※ 競技終了後に速やかに公開できるように、上記のここまでの作業は大会前日までに事前にやっておいた方がよい。間違ってコースが事前に公開されないように十分に注意すること。手順に慣れていない場合は、事前に作業はせずに、すべての作業を大会終了後に行えば、間違ってコースが公開される心配はない。
*※ ここまでの作業でLivelox上のイベントのURLが確定するので、必要に応じて広報担当者に伝えておく。
*※ ここまでの作業でLivelox上のイベントのURLが確定するので、必要に応じて広報担当者に伝えておく。公開する前にこのURLにアクセスしても地図やコースが表示されないことを念の為に確認しておく。


== Liveloxでの公開(競技時間終了後、またはスタート閉鎖後)==
== Liveloxで地図とコースを公開する(競技時間終了後、またはスタート閉鎖後)==
(時刻指定で自動的に公開することもできるが、ここでは安全のため手動で公開する方法を記載)
(時刻指定で自動的に公開することもできるが、ここでは安全のため手動で公開する方法を記載)
* 公開して問題ないか確認。
* 公開して問題ないか責任者に確認。
* Searchabilityにチェックを入れて有効にする。
* Searchabilityにチェックを入れて有効にする。
* User restrictionsのパスワード設定を外す。
* User restrictionsのパスワード設定を外す。
* Time restrictionsの時刻制限を外す。
* Time restrictionsの時刻制限を外す。
* 公開したページにアクセスして、表示や動作に問題ないか確認する。
(Liveloxで公開した地図は自動的にWorld of O Mapのサイトに掲載され、ツイートされます)
(Liveloxで公開した地図は自動的にWorld of O Mapのサイトに掲載され、ツイートされます)

2022年10月18日 (火) 13:13時点における最新版

レース終了後、選手のGPSデータを集積して共有・比較ができる「Livelox」というサービスがあります。全日本大会で使用したその設定メモを共有します

Liveloxを利用するかどうか判断する

  • そこそこの解像度で地図がウェブ上に公開されることに問題ないか?
  • コース地図が公開されることによる大会での紙地図の売上への影響は?

などを考慮して、利用の可否や公開するタイミングを判断する。

OCADデータを準備する

(複数日大会の場合、以下の作業は各日のコースそれぞれで行う。)

  • 全クラスが含まれるコース設定用のOCADファイルを用意する。
  • 下絵地図は、ワールドファイル付きで画像化したものを読み込んでおく。
  • 下絵地図の画像からは、連絡先電話番号などの公開すべきではない情報は消しておく。(Liveloxで公開した地図は自動的にWorld of O Mapのサイトに掲載され、ツイートされる)
  • 複数日大会で地図のエリアが重なる場合は共通の下絵地図を使うこともできるが、1日目終了後に地図を公開しても2日目以降の競技成立に影響がないか注意が必要。

Liveloxへ地図とコースをアップロードする

  • Liveloxのアカウントを作成しておく。
  • 個人のアカウントで問題ない。(個人アカウントでも、大会ごとに主催者名を設定できる)
  • 有料サブスクリプションに登録する必要はない。
  • 準備したコース設定ファイルをOCADで開き、「コース設定」>「Upload to Livelox...」からアップロードする。

https://www.ocad.com/wiki/ocad/en/index.php?title=Upload_to_Livelox

  • 初回アップロード時はLiveloxアカウントでの認証が必要。
  • 適切な地図解像度を選択する。(中解像度がよさそう。低解像度だとやや荒い、高解像度だと詳細過ぎる。)
  • イベントを作成するかどうかのオプションは「Create new event」の指定でよい。
  • 「アップロード」ボタンを実行する前に「チェック」ボタンを押して、表示される地図の範囲が正しいか確認すること。地図の全範囲が表示されない場合は、地図の範囲選択が狭く設定されている可能性がある。

Liveloxでイベント設定を編集する

General information

  • Time zoneを必ず「Asia/Tokyo」に設定する。
  • Start timeはトップスタートよりも早い時刻に、End timeはフィニッシュ閉鎖より遅い時刻に設定する。
  • 組織は「Japan Orienteering Association」などを入力する。
  • 公開を開始するまでは、安全のために Searchability (Show the event in the event list) のチェックを外しておくことを強く推奨。

Access restrictions

  • 公開を開始するまでは、安全のために User restrictions でパスワードを設定しておくことを強く推奨。
  • 公開を開始するまでは、安全のために Time restrictions に大会翌日以降の日時を設定しておくことを強く推奨。

Classes

  • 分かりやすい順序にクラスを並び替える。(選手権クラスを最初に、オープンクラスを最後に、それ以外は年齢順に、など)
  • 1つのクラスに複数のコースがある場合(バタフライループがある場合など)は、Allow multiple courses per class をチェックして、複数のコースをクラスに対応付けておく。
  • ※ 競技終了後に速やかに公開できるように、上記のここまでの作業は大会前日までに事前にやっておいた方がよい。間違ってコースが事前に公開されないように十分に注意すること。手順に慣れていない場合は、事前に作業はせずに、すべての作業を大会終了後に行えば、間違ってコースが公開される心配はない。
  • ※ ここまでの作業でLivelox上のイベントのURLが確定するので、必要に応じて広報担当者に伝えておく。公開する前にこのURLにアクセスしても地図やコースが表示されないことを念の為に確認しておく。

Liveloxで地図とコースを公開する(競技時間終了後、またはスタート閉鎖後)

(時刻指定で自動的に公開することもできるが、ここでは安全のため手動で公開する方法を記載)

  • 公開して問題ないか責任者に確認。
  • Searchabilityにチェックを入れて有効にする。
  • User restrictionsのパスワード設定を外す。
  • Time restrictionsの時刻制限を外す。
  • 公開したページにアクセスして、表示や動作に問題ないか確認する。

(Liveloxで公開した地図は自動的にWorld of O Mapのサイトに掲載され、ツイートされます)