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==情報サイト==
オリエンテーリングの大会は、全国各地で頻繁に開催されています。
オリエンテーリングの大会は、全国各地で頻繁に開催されています。


大会には大学のオリエンテーリング部や一般のクラブチームなどが主催しているものや、各地のオリエンテーリング協会が開催しているものなどがあります。
「え、いきなり大会?」と思うかもしれません。しかし、オリエンテーリングを楽しむためには現地渉外やコースの設定そしてコントロールの設置、万一の遭難に備えた救護体制など、非常に多くの準備作業が必要です。それゆえに初心者にとっても、それらがきちんと準備されている「大会」という場を初めての場所に選ぶことは望ましいと言えるでしょう。


開催されている大会を調べるには、大会エントリーサイトや主催者のホームページ等で調べる事ができます。
また、初めての方でも安心して参加できるよう、 競技ルールや初歩的な地図の読み方などの簡単な説明(初心者説明)、 コンパス(方位磁針)の貸し出しサービス等を整えている大会が多く、 コースももちろん易しくしてあります。 全く初めての方でも表彰台に上がるチャンスは十分にあり、 参加費も手頃なものがほとんどです。


==大会情報サイト==
大会の情報サイトには以下のような老舗サイトがあります。


老舗サイト、[http://www.orienteering.com/index-j.htm orienteering.com][http://www.asobox.com/o/ 森を走ろう!]にて大会情報が一覧できます。
*[http://www.orienteering.com/index-j.htm orienteering.com]
*[http://www.asobox.com/o/ 森を走ろう!]


==大会エントリーサイト==
==申込サイト==


オリエンテーリング大会の申込サイト[https://japan-o-entry.com/ Japan-O-entrY]では、大会予定はもちろん、多くの大会でサイトから申込が可能です。大会ホームページも兼ねている場合もあります。ただし、グッズ販売や常設コースや各種登録など、大会以外の情報も多数混在していますので、記載されている情報(要項やホームページ)をしっかり確認して参加を検討しましょう。
大会情報だけでなく、'''サイトから直接申込ができる'''サイトとして[https://japan-o-entry.com/ Japan-O-entrY]があります。比較的簡便に申込を行えますので、ぜひ活用してください。ただし、グッズ販売や常設コースや各種登録など、大会以外の情報も多数混在していますので注意してください。


当日参加ができる大会がありますので、とりあえず見に行ってみる、現地で雰囲気を見て参加を検討する、ということもできます。しかし、当日申込で参加できるクラスが限られていたり、事前申込で定員になっている可能性もあります。主催者の準備の都合もありますので、できるだけ事前に申し込むようにしましょう。
各大会の情報をよく確認し、初めての方は'''初心者向けのクラスがある大会を選ぶ'''必要があります。
 
当日参加ができる大会もあります。なので、とりあえず見に行ってみる、現地で雰囲気を見て参加を検討する、ということもできます。しかし、当日申込で参加できるクラスが限られていたり、事前申込で定員になっている可能性もあります。主催者の準備の都合もありますので、できるだけ事前に申し込むようにしましょう。


==大会・クラスの選び方==
==大会・クラスの選び方==
初めてオリエンテーリングの大会に参加するときにまず最初につまづくのが、参加する大会の選び方、参加するクラスの選び方だと思います。
初めてオリエンテーリングの大会に参加するときにまず最初につまづくのが、参加する大会の選び方、参加するクラスの選び方だと思います。


ランニングで長い距離を走れる人やロゲイニングやOMMなどでナビゲーションの経験がある人は、せっかく出るなら長めの大会、難しめのクラスに参加してみたいと思うかもしれません。しかし「道迷いはしません」レベルのスキルではまともに完走できないだけでなく、場合によっては危険を伴います。経験に合わせて無理せず慎重に選ぶようにしましょう。
===テレインの性質===
オリエンテーリングを行うフィールドのことを「テレイン」と言いますが、そのテレインの性質によって競技形態が大きく2つに分かれます
*スプリント競技・パークO
*フォレスト競技
 
スプリント競技・パークOは主に大規模公園や海外では複雑な市街地で行われます。人工物が多く初心者でも比較的読図が簡単で、子供たちにとっても安全です。観戦がしやすいことを狙って2000年くらいから始まった比較的新しい競技形態です。
 
フォレスト競技はオリエンテーリング黎明期から続く歴史ある競技形態で山や森が主なフィールドです。等高線の読み取りが必須であることや、地図記号と現地の特徴物の対応が難しいことから、上級のクラスは難易度の高いコースが組まれます。
 
大会要項からどんな場所で行われるか、どちらの競技か、確認してみましょう。初心者でもスプリント・パークOなら安全ですが、フォレストは初心者クラスから始めましょう。


===競技の種類(距離)===
マラソンの大会の距離にハーフやフルがあるように、オリエンテーリングの競技にも次のような種類があります。


*ロングディスタンス(優勝設定60-80分程度)
===クラスの表記法===
*ミドルディスタンス(優勝設定25-35分程度)
クラス名は'''性別、年代、難易度、長さの4項目'''を英数字の組み合わせて表現されています。
*スプリント(優勝設定12-15分程度)
 
ここで記載しているクラス表記はあくまでも標準的なルールです。各大会ごとに細かいローカルルールがある場合がありますので要項記載の参加資格をよく確認しておきましょう。
 
性別は以下の通りです。
*M: 男性
*W: 女性
※但し、一般に男性クラスに女性が出場することは認められます。


オリエンテーリングでは距離ではなく「優勝する人で何分かかるか」すなわち「優勝設定時間(ウィニングタイム)」でおおよその長さが示されています。
年代は以下の通りです。
*21より大: その年齢以上
*20以下: その年齢以下


===クラス===
※ただし、この年齢は歴史的名残から'''その年度末における年齢'''で判定されます。すなわち、中学3年生は全員が「15歳」となります。<br />
そして、性別、年代、ナビゲーションの難易度などでクラスが分けられています。
※「21」についても基本的に21歳以上の意味ですが、19,20歳にも参加資格があることが多く、実質的に無制限の意味に近いです。


難易度は難しい方から以下のように分けられます。
難易度は難しい方から以下のように分けられます。
*E: エリート
*A: 上級者
*B: 中級者
*N: 初心者
*G : 初心者グループ


E(エリート)
最後に長さです。
A(上級者)
*L: 長い
B(中級者)
*S: 短い
N(初心者)
*SS: さらに短い
これらの組み合わせでクラス名が表記されて、例えば「M35A」というクラスであれば、M = 男性 / 35 = 35歳以上 / A = 上級者 となります。
原則として、21以上だと「その年齢以上」、20以下だと「その年齢以下」という意味になります。ただし、21については「年齢無差別」という意味合いになり、19-20歳やそれ以下の年齢でも参加が認められることが多いです。参加資格は要項に明記されていますのでよく確認しておきましょう。


同じ会場で開催される大会でも、難易度が高くなれなばるほどコントロールが道から大きく入った遠くから見えづらい場所に設置される、どう行けばいいのか一目で分からない、など精度が高いナビゲーションが必要になってきます。
いずれの区分についても、区別する必要がない場合は省略されます。


テレイン内が全て公園の場合はどのクラスを選んでも大きな危険はありませんが、森・山のあるテレインでは慎重になりましょう。「山の中で道迷いしない自信がある」という人は「B」から始めてもいいかもしれませんが、そうでない場合はどれだけ体力に自信があっても「N」から始めることをオススメします。
これらの組み合わせでクラス名が表記されて、例えば「M35A」というクラスであれば、M = 男性 / 35 = 35歳以上 / A = 上級者 となります。WBSならば、W = 女性 / B = 中級者 / S = 短いです。


===クラスの選び方===


同じ会場で開催される大会でも、難易度が高くなれなばるほどコントロールが道から大きく入った遠くから見えづらい場所に設置される、どう行けばいいのか一目で分からない、など精度が高いナビゲーションが必要になってきます。


スプリント・パークO等でテレイン内が全て公園の場合はどのクラスを選んでも大きな危険はありませんが、フォレスト競技では慎重になりましょう。「山の中でも道迷いしない自信がある」という人は「B」から始めてもいいかもしれませんが、そうでない場合はどれだけ体力に自信があっても「N」から始めることをオススメします。


/**添付する写真
原則として個人で行うオリエンテーリングという競技ですが、初めて1人だと不安が多いでしょう。「G」すなわちグループクラスでは初心者クラスと同等のコースを複数人で一緒に出走することができます。


大きな大会の大会要項のクラス一覧
===競技の種類(距離)===
レクリエーション的な大会の様子(舗装路脇にコントロールが設置されているような)
オリエンテーリングは距離によって大きく以下の3通りに分かれます。
いかにも難しそうなテレインの様子(岩陰とか深い沢、尾根筋などに設置されたコントロールの様子)**/
 
*ロングディスタンス(優勝設定60-80分程度)
*ミドルディスタンス(優勝設定25-35分程度)
*スプリント(優勝設定12-15分程度)


===エントリー時に確認すべきこと===
オリエンテーリングでは距離ではなく「優勝する人で何分かかるか」すなわち「優勝設定時間(ウィニングタイム)」でおおよその長さが示されています。ただし、どの競技であろうと初心者クラス(N,G)については概ね1~3km程度と短いものになっています。より上級のクラスにチャレンジする場合は考慮してクラス選択を行うことになります。
・会場までの移動手段
自動車 駐車場の予約が必要な場合も
大会バス 大抵、予約が必要
・計測システム
大別してEMIT(Eカード)とSI有り
自分で所有していない場合は、エントリー時に「レンタル」を選択


==大会当日までの準備と注意事項==
以下はとある一般的な大会のクラス例です。
無事にエントリーが済んだら、大会当日まで準備を整えていきましょう。


ランニングの大会のように開催日前に参加案内書が送られてくるという大会は少なく、大会当日までに要項が更新されてより詳しい内容が追記された「プログラム」が公開されます。
[[File:クラス一覧.jpg|500px|某大会におけるクラス一覧]]


更新される内容には重要な内容が含まれる事も多いので、時々確認するようにしましょう。自分のスタート時間が書かれた「スタートリスト」も事前に発表されます。
===その他申込時に確認すべきこと===
*会場までの移動手段:山奥で開催されることが多く、駐車場の台数も限りがあり、予約・抽選となることがあります。大会バスが運行される場合もあります。


===プログラムで確認すべきこと===
*計測システム:大別してノルウェーEMIT社製のEカードとSPORTIdent社製のSIカードの2通りがあります。詳しくは[[パンチングシステム]]の項を参考にしてください。
プログラムが発行されたら、特に以下の内容は必ず確認する
・会場までの移動手段
・スタート時刻 *スタートリストに記載
・会場からスタートまでの所要時間
この所要時間とスタート時刻から逆算して、会場に到着すべき時刻を把握すること
大会毎に様々だが、中には1時間以上かかるものも。。。
*大きな大会だと、クラスに依ってスタート地区が異なる場合もあるので注意
・地図の縮尺
クラスに依って異なる場合もあるので注意


===持って行くもの===
==次の記事==
・コンパス
次の記事→: [[当日までの準備]]
・ディスクリプションケース
位置説明(ディスクリプション)を入れる為のケース 腕に装着する
・安全ピン
ゼッケンをウェアに留める為に必要
大会の配布物には含まれない場合が多いので持参するのが無難
・テープ
EMIT(Eカード)に取り付けたバックアップラベルの脱落防止
意外に落ち易いので付けた方が無難 *SIの場合は不要
・ウィンドブレーカー等の防寒着
大会に依っては、スタート地区からフィニッシュ地区までの輸送サービス有り(会場→スタート地区およびフィニッシュ地区→会場の防寒用)
全ての大会にある訳では無いので注意

2021年12月7日 (火) 11:06時点における最新版

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情報サイト

オリエンテーリングの大会は、全国各地で頻繁に開催されています。

「え、いきなり大会?」と思うかもしれません。しかし、オリエンテーリングを楽しむためには現地渉外やコースの設定そしてコントロールの設置、万一の遭難に備えた救護体制など、非常に多くの準備作業が必要です。それゆえに初心者にとっても、それらがきちんと準備されている「大会」という場を初めての場所に選ぶことは望ましいと言えるでしょう。

また、初めての方でも安心して参加できるよう、 競技ルールや初歩的な地図の読み方などの簡単な説明(初心者説明)、 コンパス(方位磁針)の貸し出しサービス等を整えている大会が多く、 コースももちろん易しくしてあります。 全く初めての方でも表彰台に上がるチャンスは十分にあり、 参加費も手頃なものがほとんどです。

大会の情報サイトには以下のような老舗サイトがあります。

申込サイト

大会情報だけでなく、サイトから直接申込ができるサイトとしてJapan-O-entrYがあります。比較的簡便に申込を行えますので、ぜひ活用してください。ただし、グッズ販売や常設コースや各種登録など、大会以外の情報も多数混在していますので注意してください。

各大会の情報をよく確認し、初めての方は初心者向けのクラスがある大会を選ぶ必要があります。

当日参加ができる大会もあります。なので、とりあえず見に行ってみる、現地で雰囲気を見て参加を検討する、ということもできます。しかし、当日申込で参加できるクラスが限られていたり、事前申込で定員になっている可能性もあります。主催者の準備の都合もありますので、できるだけ事前に申し込むようにしましょう。

大会・クラスの選び方

初めてオリエンテーリングの大会に参加するときにまず最初につまづくのが、参加する大会の選び方、参加するクラスの選び方だと思います。

テレインの性質

オリエンテーリングを行うフィールドのことを「テレイン」と言いますが、そのテレインの性質によって競技形態が大きく2つに分かれます

  • スプリント競技・パークO
  • フォレスト競技

スプリント競技・パークOは主に大規模公園や海外では複雑な市街地で行われます。人工物が多く初心者でも比較的読図が簡単で、子供たちにとっても安全です。観戦がしやすいことを狙って2000年くらいから始まった比較的新しい競技形態です。

フォレスト競技はオリエンテーリング黎明期から続く歴史ある競技形態で山や森が主なフィールドです。等高線の読み取りが必須であることや、地図記号と現地の特徴物の対応が難しいことから、上級のクラスは難易度の高いコースが組まれます。

大会要項からどんな場所で行われるか、どちらの競技か、確認してみましょう。初心者でもスプリント・パークOなら安全ですが、フォレストは初心者クラスから始めましょう。


クラスの表記法

クラス名は性別、年代、難易度、長さの4項目を英数字の組み合わせて表現されています。

ここで記載しているクラス表記はあくまでも標準的なルールです。各大会ごとに細かいローカルルールがある場合がありますので要項記載の参加資格をよく確認しておきましょう。

性別は以下の通りです。

  • M: 男性
  • W: 女性

※但し、一般に男性クラスに女性が出場することは認められます。

年代は以下の通りです。

  • 21より大: その年齢以上
  • 20以下: その年齢以下

※ただし、この年齢は歴史的名残からその年度末における年齢で判定されます。すなわち、中学3年生は全員が「15歳」となります。
※「21」についても基本的に21歳以上の意味ですが、19,20歳にも参加資格があることが多く、実質的に無制限の意味に近いです。

難易度は難しい方から以下のように分けられます。

  • E: エリート
  • A: 上級者
  • B: 中級者
  • N: 初心者
  • G : 初心者グループ

最後に長さです。

  • L: 長い
  • S: 短い
  • SS: さらに短い

いずれの区分についても、区別する必要がない場合は省略されます。

これらの組み合わせでクラス名が表記されて、例えば「M35A」というクラスであれば、M = 男性 / 35 = 35歳以上 / A = 上級者 となります。WBSならば、W = 女性 / B = 中級者 / S = 短いです。

クラスの選び方

同じ会場で開催される大会でも、難易度が高くなれなばるほどコントロールが道から大きく入った遠くから見えづらい場所に設置される、どう行けばいいのか一目で分からない、など精度が高いナビゲーションが必要になってきます。

スプリント・パークO等でテレイン内が全て公園の場合はどのクラスを選んでも大きな危険はありませんが、フォレスト競技では慎重になりましょう。「山の中でも道迷いしない自信がある」という人は「B」から始めてもいいかもしれませんが、そうでない場合はどれだけ体力に自信があっても「N」から始めることをオススメします。

原則として個人で行うオリエンテーリングという競技ですが、初めて1人だと不安が多いでしょう。「G」すなわちグループクラスでは初心者クラスと同等のコースを複数人で一緒に出走することができます。

競技の種類(距離)

オリエンテーリングは距離によって大きく以下の3通りに分かれます。

  • ロングディスタンス(優勝設定60-80分程度)
  • ミドルディスタンス(優勝設定25-35分程度)
  • スプリント(優勝設定12-15分程度)

オリエンテーリングでは距離ではなく「優勝する人で何分かかるか」すなわち「優勝設定時間(ウィニングタイム)」でおおよその長さが示されています。ただし、どの競技であろうと初心者クラス(N,G)については概ね1~3km程度と短いものになっています。より上級のクラスにチャレンジする場合は考慮してクラス選択を行うことになります。

以下はとある一般的な大会のクラス例です。

某大会におけるクラス一覧

その他申込時に確認すべきこと

  • 会場までの移動手段:山奥で開催されることが多く、駐車場の台数も限りがあり、予約・抽選となることがあります。大会バスが運行される場合もあります。
  • 計測システム:大別してノルウェーEMIT社製のEカードとSPORTIdent社製のSIカードの2通りがあります。詳しくはパンチングシステムの項を参考にしてください。

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