大会を探す・申し込む
情報サイト
オリエンテーリングの大会は、全国各地で頻繁に開催されています。
「え、いきなり大会?」と思うかもしれません。しかし、オリエンテーリングを楽しむためには現地渉外やコースの設定そしてコントロールの設置、万一の遭難に備えた救護体制など、非常に多くの準備作業が必要です。それゆえに初心者にとっても、それらがきちんと準備されている「大会」という場を初めての場所に選ぶことは望ましいと言えるでしょう。 大会の情報サイトには以下のような老舗サイトがあります。
同じようなものに、オリエンテーリング大会の申込サイトJapan-O-entrYがあります。ここでは、大会予定だけでなく、掲載されているほとんどの大会でサイトから直接申込ができるようになっています。ただし、グッズ販売や常設コースや各種登録など、大会以外の情報も多数混在していますので注意してください。
各大会の情報をよく確認し、初心者向けのクラスがある大会を選ぶようにしましょう。
当日参加ができる大会もあります。なので、とりあえず見に行ってみる、現地で雰囲気を見て参加を検討する、ということもできます。しかし、当日申込で参加できるクラスが限られていたり、事前申込で定員になっている可能性もあります。主催者の準備の都合もありますので、できるだけ事前に申し込むようにしましょう。
大会・クラスの選び方
初めてオリエンテーリングの大会に参加するときにまず最初につまづくのが、参加する大会の選び方、参加するクラスの選び方だと思います。
クラスの表記法
クラス名は性別、年代、難易度、長さの4項目を英数字の組み合わせて表現されています。
性別は以下の通りです。
- M: 男性
- W: 女性
※但し、一般に男性クラスに女性が出場することは認められます。
年代は以下の通りです。
- 21より大: その年齢以上
- 21: 無制限
- 20以下: その年齢以下
※ただし、この年齢は歴史的名残からその年度末における年齢で判定されます。すなわち、中学3年生は全員が「15歳」となります。
難易度は難しい方から以下のように分けられます。
- E: エリート
- A: 上級者
- B: 中級者
- N: 初心者
- G : 初心者グループ
最後に長さです。
- L: 長い
- S: 短い
- SS: さらに短い
いずれの区分についても、区別する必要がない場合は省略されます。
これらの組み合わせでクラス名が表記されて、例えば「M35A」というクラスであれば、M = 男性 / 35 = 35歳以上 / A = 上級者 となります。WBSならば、W = 女性 / B = 中級者 / S = 短いです。
クラスの選び方
同じ会場で開催される大会でも、難易度が高くなれなばるほどコントロールが道から大きく入った遠くから見えづらい場所に設置される、どう行けばいいのか一目で分からない、など精度が高いナビゲーションが必要になってきます。
テレイン内が全て公園の場合はどのクラスを選んでも大きな危険はありませんが、森・山のあるテレインでは慎重になりましょう。「山の中でも道迷いしない自信がある」という人は「B」から始めてもいいかもしれませんが、そうでない場合はどれだけ体力に自信があっても「N」から始めることをオススメします。
原則として個人で行うオリエンテーリングという競技ですが、初めて1人だと不安が多いでしょう。「G」すなわちグループクラスでは初心者クラスと同等のコースを複数人で一緒に出走することができます。
ここで記載しているクラス表記はあくまでも標準的なルールです。各大会ごとに細かいローカルルールがある場合がありますので要項記載の参加資格をよく確認しておきましょう。
競技の種類(距離)
オリエンテーリングは距離によって大きく以下の3通りに分かれます。
- ロングディスタンス(優勝設定60-80分程度)
- ミドルディスタンス(優勝設定25-35分程度)
- スプリント(優勝設定12-15分程度)
オリエンテーリングでは距離ではなく「優勝する人で何分かかるか」すなわち「優勝設定時間(ウィニングタイム)」でおおよその長さが示されています。ただし、どの競技であろうと初心者クラス(N,G)については概ね1~3km程度と短いものになっています。より上級のクラスにチャレンジする場合は考慮してクラス選択を行うことになります。
エントリー時に確認すべきこと
・会場までの移動手段 自動車 駐車場の予約が必要な場合も 大会バス 大抵、予約が必要 ・計測システム 大別してEMIT(Eカード)とSI有り 自分で所有していない場合は、エントリー時に「レンタル」を選択
大会当日までの準備と注意事項
無事にエントリーが済んだら、大会当日まで準備を整えていきましょう。
ランニングの大会のように開催日前に参加案内書が送られてくるという大会は少なく、大会当日までに要項が更新されてより詳しい内容が追記された「プログラム」が公開されます。
更新される内容には重要な内容が含まれる事も多いので、時々確認するようにしましょう。自分のスタート時間が書かれた「スタートリスト」も事前に発表されます。
プログラムで確認すべきこと
プログラムが発行されたら、特に以下の内容は必ず確認する ・会場までの移動手段 ・スタート時刻 *スタートリストに記載 ・会場からスタートまでの所要時間 この所要時間とスタート時刻から逆算して、会場に到着すべき時刻を把握すること 大会毎に様々だが、中には1時間以上かかるものも。。。
- 大きな大会だと、クラスに依ってスタート地区が異なる場合もあるので注意
・地図の縮尺 クラスに依って異なる場合もあるので注意
持って行くもの
・コンパス ・ディスクリプションケース 位置説明(ディスクリプション)を入れる為のケース 腕に装着する ・安全ピン ゼッケンをウェアに留める為に必要 大会の配布物には含まれない場合が多いので持参するのが無難 ・テープ EMIT(Eカード)に取り付けたバックアップラベルの脱落防止 意外に落ち易いので付けた方が無難 *SIの場合は不要 ・ウィンドブレーカー等の防寒着 大会に依っては、スタート地区からフィニッシュ地区までの輸送サービス有り(会場→スタート地区およびフィニッシュ地区→会場の防寒用) 全ての大会にある訳では無いので注意